私のパッチワークや食の友人のお宅は養豚業。
生きものを飼っていることでいろいろなご苦労もあるだろうに
愚痴も言わないし素敵な物の見方をする魅了的な方。
そのお宅に昨年秋真ん中のお嬢さんが家業を継ぐために
銀座のイタリアンレストランをすぱっとやめて帰っていらっしゃった。
彼女たちの仕事ぶりを聞くたびに
豚舎の中ってどんななんだろう?と思っていた私たちの気持ちを察したのか
「気候のいい時期になったら1度見ていただけるようにするからね」と言ってくださっていて
その気候のいい時期になったので
昨日見学させていただいた。
約1000頭飼っていらっしゃるという豚舎。
3人でまわしているのだからすごい!
見学なんてそう簡単にはできないのだけれど
今回はいろいろ準備していただいての実現。
服装もしっかり準備。
長靴は26センチ
つなぎはLなのでぶかぶ(^^ゞ
いろいろ説明していただきながら見学したのだけれど
もうなんか気持ちがいっぱいいっぱいでよく説明でいないのですが。
生まれたばかりの赤ちゃんは
おかあさんにつぶされないように囲われたお部屋ですやすや。
しっかりくっついて寝ている様子。きれいな肌色。
お腹がすくと囲いから出てお母さんのおっぱいを探します。
あれ?おっぱいが足りない?
おっぱいの数よりもたくさんの赤ちゃんが生まれることもあります。
そんな時はおっぱいが余っている他のお母さんのもらい乳をすることもあるそうです。
でもそれって手がかかるし大変なこと。
中には妖精のような豚が生まれることも…。(ごく小さいってことね。。)
でもお嬢さんが帰ってきたっことで少し気持ちに余裕が生まれ
今まで助けられなかった子豚にも
目がいきとどきやすくなったそうです。
ちょっと大きくなった豚さん。
カメラ目線の子も。
種類によってこんなに毛がふさふさした豚さんも。
発育日数によってお部屋が区切られていて
段階によって部屋の移動など仕事はたくさん。
今はちょうどいい季節だけれど
夏暑く冬は寒い過酷な仕事。
お嬢さんが
「豚のしっぽがくるっとなっているときは気分のいいといなんですって!」
と教えてくれました。
動物は苦手とお聞きしていたけど
経済動物ではあるけれど愛情をもって育てている様子がうかがえました。
家業を継ぐってほんとにたいへんなこと。
どんな仕事にもきちんと一生懸命向き合っている様子は素晴らしい。
彼女たちがとてもいい顔をしているのは
真面目にぶれずに仕事をこなしているからだなと思う。
私にとってはキラキラ眩しい!